バイナリーオプションをやっていると、「マーチンゲール」っていう言葉をよく聞きますよね。
これはもともとギャンブルの攻略法のひとつなんですが、ようするに2分の1の確率で勝てるゲームに、勝つまで賭け金を売買にしていくっていう方法なんですよね。
簡単に説明すれば、たとえば最初に100円を賭けたとして、負けたら次はその倍の200円を賭けていく、ということです。
もし2回目で勝てば、最初の100円のマイナスに対して2回目の200円のプラスで、合計で100円分の利益になるっていうわけです。
これを3回目で勝ったとき、4回目で勝ったとき…って計算していくとすぐ分かると思いますが、どんなに連敗したとしても、とにかく1回でも勝ちさえすれば、かならず100円分だけ利益が出るようになっているんですね。
そして、勝ったらもう1度初めから同じ方法を繰り返す。
利益自体は少ないんですが、確実に儲けを出していくことができる…まさに、バイナリーオプションの必勝法とそっくりですよね。
そして、バイナリーオプションも実際に値が上がるか下がるかを予想するだけのルールなので、確率的には勝率は2分の1のギャンブルということができるわけです。
これだったら確かに、まったく頭を使わなくても投資しつづけるだけで確実に利益を上げられそうだ…そんなふうに考えてしまいますよね。
私も初めは、ぼんやりそう考えていました。
でも実際にやってみようとすると、このマーチンゲール法はバイナリーオプションで実行するにはいくつか問題点があるんですよね。
まず第一に、実際の資金には限りがあるということ。
勝率が2分の1だから、そんなに大きな連敗はしないはず…という考えが、このマーチンゲールの根底にはあります。
でも、実際には2分の1程度の確率は10回くらい続いてもそんなにおかしくはないんですよね。たとえば野球なんかでも、シーズン中に1度くらいは10連敗をするチームが出てきたりしますよね。
では、仮に1000円から取引を始めたとして、10連敗したらどうなると思いますか?
何と、次に投資しなければいけない額は100万円以上になっているんです…!
これは、よっぽど資金に余裕がないとできない方法ですよね。
それに、そもそもバイナリーオプションの場合は投資金額には上限が設けられていたりするので、もう倍の投資をすることもできず、ただただ大負けで終わってしまう、なんてことも…。
こんなにリスクが多いわりに、苦労して得られる利益は結局1000円ぽっちですし…。
私自身もちょっとやってみたところで、すぐそのことに気づいて恐ろしくなってしまいました。
さらに言ってしまえば、バイナリーオプションのペイアウト率は基本的に2倍より下なので、戦術自体が成り立たないんですよね。
結論としては、マーチンゲール法はバイナリーオプションでは使えない、ということでいいと思います。
ただ、特に強いトレンドが出ている場合なんかは、数回限定みたいな感じでやってみると、うまく利益を上げることもできるかもしれませんね。
それくらいの限定的な応用くらいで考えて、特に初心者のみなさんはうまい方法だと飛びつかないように気をつけてくださいね!