FX(外国為替取引)とは何
FXとは、Foreign Exchangeを略したもので、
日本語では
「外国為替証拠金取引」のことを指します。
ネット取引の発展とともに個人投資家の間でも取り扱われるようになり、
現在では株取引と並んでメジャーな投資手段となっています。
FXで扱うのは通貨であり、
「日本円でドルを買って、ドルの値段が上がってから売れば、より多くの日本円が返ってくる」ということです。
実際には通貨ペアと呼ばれる銘柄を売ったり、買ったりすることで取引を行います。
日本円とドルの通貨ペアは「米ドル円」となります。FXには、米ドル円の他にも、「ユーロ円」や「ユーロドル」など、数多くの通貨ペアが取引されています。
また、
「レバレッジ」というしくみを使って取引できることもFXの特徴です。
レバレッジは「てこ」という意味であり、少額の資金を証拠金として口座に預けると、
それを担保に数十倍から数百倍もの大きな金額の通貨を取引できます。
FXがハイリターンであるとされるのは、倍率の高いレバレッジをかけられるからなのです。
FXの利点
■24時間取引ができる(週末を除く)
FXの市場は全世界です。24時間、世界のどこかしらで市場は開いているので、ネット環境があれば、いつでも取引が行えます。ただし、週末の土日はほぼすべての国が休日となるため、取引もお休みとなります。
■手持ちの資金に応じた取引ができる
レバレッジというシステムのおかげで、少額からでも取引を始められるのがFXのメリットです。
リスクのない少額取引で練習して、慣れたら資金額と取引量を引き上げる、といったこともできます。
■スワップで金利収入も
FXには、「スワップ」、「スワップポイント」と呼ばれるシステムがあります。通貨間での金利差を調整するために支払われる利子のようなものです。スワップが大きい通貨ペアを長期間取引することにより、金利収入を得る、といった手法もあります。ただし、とったポジションによってはこちらがスワップを支払う側になることもある、という点には注意しましょう。
■取引コスト(手数料)が安い
投資全般を行う際には手数料がかかりますが、FXの手数料は他の投資と比較してもかなり安めとなっています。FXでは取引手数料として「スプレッド」というものがレートに上乗せされますが、業者間の競争が激しいため、このスプレッドがとても低く抑えられ
る傾向にあります。入金も基本無料、出金も方法を厳選すればかなり低く抑えられるなど、取引コストが安めなのはうれしい限りです。
FXの欠点
■リスク管理を厳格にしないといけない
FXでは、レバレッジにより大きなリターンを得られる一方で、大きな損失を被る場合があります。
レバレッジを倍にすれば、利益も損失も倍となるた
め、自己責任でレバレッジと資金額の調整を行わねばなりません。また、株取引などではストップ安のように一定以上の変動を阻止するシステムがありますが、FXにそういうシステムはなく、極端な値動きになる可能性がわずかながら存在します。このようなリスクに対して、厳格な管理を行わねばならないことがFXの難しい部分となります。
レバレッジ(Leverage)って何?
FXでは、レバレッジをかけて取引を行うことができます。
1万円の資金があるとき、レバレッジを200倍にすれば、200万円相当の通貨ペアを取引できるようになります。
小さな力で大きなものを持ち上げる「てこの原理」のようなしくみであることから、
「レバレッジ(てこ)」と呼ばれています。
200万円相当の通貨ペアを買ったとき、たった0.5%上昇するだけで、201万円となり、これを決済すれば1万円の利益となります。これだけで資金が倍の2万円に増えるため、レバレッジ取引はハイリターンとされています。
一方で、たった0.5%値下がりするだけで1万円の損失となり、資金が全損することになります。
高いレバレッジをかけることはハイリスクでもあります。
どれだけレバレッジをかけられるかは業者ごとに異なり、レバレッジ上限の高さが業者の売りのひとつであったりもします。
日本国内では、レバレッジ上限が25倍までと規制されており、数百倍のレバレッジで取引をしたいならば、海外の業者を選ぶことになります。
「為替差益(かわせさえき)」「スワップ金利」
FXで稼ぐ方法は2種類あります。
■為替差益
通貨ペアのレートが安いときに買っておいて、高くなったら売る。これにより差額が利益となります。これは
「為替差益(かわせさえき)」と呼ばれています。ドル円が1ドル=100円のときに買いポジションをとっておき、120円に上がったときに決済すれば、20円の利益になる、といった具合です。また、高いときに売っておいても買い戻す、といった株の空売りのようなこともできます。FXの場合は株の空売りのような決済期限もないため、売りでも取引しやすいといった特徴があります。
■スワップポイント
通貨間の金利差によるスワップポイントも利益となります。金利が低い通貨を売って、金利が高い通貨を買えば、金利差が利益として支払われます。日本の金利が0%、アメリカの金利が3%とすると、金利差は
3%となり、ドル円の買いポジションを持っていれば、保有額の3%から手数料を引いたものがスワップとして収入になるのです。
ただし、各国の金利は変動する可能性があること。そして、逆のポジション(ドル円なら売り)をとると、今度は自分がスワップポイントを支払う側になることには注意が必要です。
マーケットが開いてる限りいつでも売買できるのがFX
FXの取引は、全世界の市場で行われています。
1日の取引は時差の関係から、ニュージーランドからはじまり、アジア、ヨーロッパ、そしてアメリカと引き継がれていきます。そして、アメリカでの取引が終わる頃、またニュージーランドの市場がオープンします。
このようにFXでは24時間、常に取引が行われており、株取引とは違って時間帯を選ばずに取引できるという強みがあります。
1日のスケジュール
朝5時~ オセアニア市場(ニュージーランド、オーストラリア)
朝9時~ アジア市場(
日本、香港、シンガポール)
夕方5時~ ヨーロッパ市場(イギリス、ドイツ、スイス、フランス)
夜9時~ アメリカ市場(アメリカ)
アジア時間では日本円、ヨーロッパ時間ではユーロ、アメリカ時間では、米ドルの取引が増えるなど、時間帯によっても特徴があります。
少額からの取引、コストの安さ、時間帯を選ばずトレードできる、といった利便性から、FXの取引は個人の間にも一気に広まっていったといえるでしょう。
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